「夏は初めて、アオスタ探索隊。モンテローザ、シャンポルック」の巻、 その2
ヴァッレダオスタのトレッキングの標識は黄色である。ドロミテやスイスなどでは白地に赤なのだが、黄色も目立つし、各所にきちんとあるので、初めて来たとしても迷うことはない仕組みになっている。 そのサインボードにあるとおり、30分後には最初の湖ラーゴデッレラーネに到着する。まあ、湖というより池と言った方よいくらい可愛いがでも静かだ。朝早いし誰もいないのでいっそう静謐である。
シャンポルックの山の上は、牧草地になっている。イタリアアルプス、ドロミテ、そしてここでも牛の群れがノンビリと草をはんでいる。
雲がかかっているが、あの山波がモンテローザだ。左端がマッターホルン。中央ブライトホルンを覆う雲の下に氷河が横たわっている。2時間後にはだいぶ近くに見える所へ到達するはずだ。
咲き乱れるシャンポルックの花々、ヴァッレダオスタ、イタリア、2012/7/22
最初の湖から1時間ほど歩いて二つめの湖にやってきた。ここは最初の湖より大きく深い。これなら湖と言ってもよいだろうと意見が一致する。 山を歩くと見えてくるものは刻々と変化する。歩けば歩くだけ未知の領域が広がってくる。山を歩く楽しみのおおきな要素だと思える。 歩かないと見られない何か、を少し歩くことで獲得できる。汗をかきながら歩くのが辛いときも、他からは得られない、なにものかに出会うような気がして歩くのかもしれない。 2004年から山歩きを始めて、最近なんだか、そんな気がしてきたのである。
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