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「ドロミテスーパースキー5番ヴァル・ディ・ファッサ」の巻、その壱。
イタリア、ドロミテ、カレッツア、屋根越しに見るカティナッチォ(2980m)
Catinaccio, Carezza Rosengarten Dolomiti, Italia : Gennaio 2004

イタリア、ドロミテ、カレッツア、カティナッチォ(2980m)
Catinaccio, Carezza Rosengarten Dolomiti, Italia : Gennaio 2004

イタリア、ドロミテ、カレッツアのスキー場、カティナッチォ
Carezza, Rosengarten Dolomiti : Jan 2004

 マドンナ・ディ・カンピリオが2004年からドロミテスーパースキーと提携することになった。ドロミテスーパースキーパスの一週間券を購入すると、アダメッロ・ブレンタエリアに属するスキー場を滑れるようになったのである。

 ヴェネト州とトレンティーノ・アルトアディジェ州に跨るドロミテエリアの東側と南側はヴェネト州に属している。トレンティーノ・アルトアディジェ州はひとつの州だが、トレント県とボルツァーノ県の二つからなっている。

 アルプスでオーストリアと国境を接するイタリア最北端アルトアディジェは、南チロルと呼ばれ、第一次大戦以前はオーストリア領であった。日常生活でもドイツ語を話す住民の方が多く、初対面で名前を尋ねると、ヴァルターだのマルゴットだのジャガイモ、ソーセージみたいなドイツ風には面食らってしまう。

 人々の気質もドイツ的で、いまだに、オーストリア領へ復帰する運動があるくらいなのだ。ドロミテはヴェネト州と、トレンティーノ州とアルトアディジェ州の三つに跨っていると考えた方が実状に合っているかもしれない。

 比べるに、トレンティーノは四世紀からトレントに司教座が置かれ、十一世紀初めからずっとトレント伯領だったことからしても、州都をボルツァーノではなくトレントに置いたイタリアの気持は、なんとなく分かる気がする。

 トレンティーノは東西に広く、東と南側でヴェネト州に接し、西側はロムバルディア州とスイスに隣接している。その中にあってマドンナ・ディ・カンピリオはトレンティーノの西部、イザルコ渓谷の西側に位置してドロミテ・ブレンタと呼ばれ飛び地のようになっている。そのため、マドンナはこれまで独自に、スキーラマ・アダメッロ・ブレンタというスキーパスシステムを運営してきたのである。

 スキーラマ・アダメッロ・ブレンタは総滑走距離260kmの規模を誇り、マドンナの他にフォルガリダ、マリレーヴァ、ピンゾーロ、モンテ・ボンドーネ、ペジョー等、トレンティーノの六つのスキー場だけでなく、ロムバルディア州のトナーレとポンテ・ディ・レーニョの計八ヶ所のスキー場が加盟している。

 ドロミテスーパースキーの総滑走距離1,220kmに、もしこのスキーラマ・アダメッロ・ブレンタの260kmが加われば、総延長は一挙に1,480kmとなり、更に広大なエリアが滑走可能になるということだ。

 まだ、そこまで話は進んではいないようだが、マドンナがドロミテスーパースキー13番になったりすると、2005年にドロミテスーパースキー完全制覇を達成できそうな探索隊にとっては、また未踏の地が増えてしまう。嬉しいような悲しいような複雑な気分である。


イタリア、ドロミテ、ヴァル・ディ・ファッサのチャンパックへ
Ciampac, Penia, Val di Fassa Dolomiti Italia : Jan 2004

イタリア、ドロミテ、チャンパックからサッソルンゴ、カティナッチォを望む
Il panorama dalla Ciampac, Penia, Val di Fassa : Jan 2004

イタリア、ドロミテ、サッソルンゴとセッラ山群(3,152m)、ベルヴェデーレからの眺め
Le tre punti dell Sasso Lunog e la tozza dell Sella

 2004年初頭、ドロミテスーパースキー完全制覇を目論む探索隊は、かねてから計画通りヴァル・ディ・ファッサを目指すことになった。ヴァル・ディ・ファッサはドロミテの中央部に位置する渓谷である。

 ここで毎年一月の最終日曜日に、世界中から参加者を集めて開催されるマルチャロンガ(クロスカントリー70kmレース)については、以前紹介したことがある。

 ミラノからだと、アウトストラーダA4でヴェローナまで行き、A22に乗ってオーラ=Oraで、ドロミテの西側からドロミーティ街道を東へ向かって入っていくことになる。

 最初の渓谷、ヴァル・ディ・フィエンメがドロミテスーパースキー8番である。フィエンメ渓谷の西端がカヴァレーゼ(1000m)で、プレダッツォ(1018m)〜モエナ(標高1200m)と総滑走距離100kmのスキー場が次々に登場する。

 ヴァル・ディ・ファッサはモエナからもっと先、ヴィーゴ・ディ・ファッサ(1390m)〜ポッツァ・ディ・ファッサ〜カンピテッロ(1440m)〜カナツェイ(標高1460m)〜ペニア(1555m)までの渓谷である。全長は20kmちょっとである。

 ペニアからはフェダイア峠にさしかかり、パッソ・フェダイア〜ソット・グーダ〜マルガチャペラ〜マルモラーダへ至る山道になっているが、冬期は豪雪のため閉鎖されマルモラーダへは行けないことが多い。

 ここに掲げたヴァル・ディ・ファッサの街それぞれにスキー場があり、更にヴィーゴ・ディ・ファッサからパッソ・コスタ・ルンガ(1745m) の峠を登ったカレツッア(1627m)のスキー場を含めて、総滑走距離120kmのドロミテスーパースキー5番が構成されているわけである。

 モエナはヴァル・ディ・フィエンメとヴァル・ディ・ファッサが合流する地点にあり、街としては一番大きい。と言っても人口は3,000人弱。次はカナツェイで人口1800人。探索隊のベースになったヴィーゴ・ディ・ファッサは1000人足らずの村である。


イタリア、ドロミテ、ベルヴェデーレからのマルモラーダ
Marlmolada Vista dal Belvedere Canazei : Jan 2004

イタリア、ドロミテ、ルージアのスキー場、ドロミテスーパースキー、トレ・ヴァッリ
Lusia ,Tre Valli ,Dolomiti Super Ski, Italia : Gennaio 2004

 ヴィーゴ・ディ・ファッサを探索隊のベースに選んだ理由は二つある。ひとつはヴィーゴがヴァルディファッサの中央に位置し谷のスキー場のいずれにもアクセスがいいこと。

 もうひとつの理由は、初めてヴァルディファッサを訪れた89年に世話になった宿があることだ。こういうところは義理がたくしている。それに、オーナーのウンベルトはトエニやトンバとも仲がよく、チャリティで新潟の新井スキー場に来たこともある親日家だ。

 ヴィーゴからはヴィーゴ・ディ・ファッサのスキーエリア以外にも、探索予定のスキー場がいずれも10km圏内にある。ペニアからのチャンパックスキー場、カナツェイからベルヴェデーレ、カンピテッロからコルロデッラ。これだけでも凄いことなのでありますが。

 更に、ドロミテスーパースキー11番トレ・ヴァッリのルージアへも、モエナのロンキから登れる。8番の拠点プレダッツオへも18km程なので、30分もあれば遠征できるのだ。探索基地としては申し分ない。あとは天気次第。

 到着の晩、カヴァレーゼあたりから降雪の勢いが増してきた。ヴィーゴに着いてから、夜中に窓の外を覗くと、雪は降り続いていた。

 朝6時、恐るおそるカーテンを開けると外は真っ暗で、雪はまだはらはらと舞い続けていた。ライトに照らされる雪は美しかったが、降ったら滑らない隊長の心は暗く沈むのであった。



イタリア、ドロミテ、プレダッツォからラテマールスキー場へ
Latemar , Predazzo , Val di Fiemme Italia :Gennaio 2004

イタリア、ドロミテ、ヴァル・ディ・フィエンメ、ラテマール
Latemar , Predazzo , Val di Fiemme Italia :Gennaio 2004

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