ドロミテ最高峰マルモラーダの南側を東西に走る峠がある。峠の東端はファルカーデ、西端がモエナ、峠の名はパッソ・サン・ペッレグリーノである。

ドロミテスーパースキー11番、トレ・ヴァッリはそのファルカーデ、パッソ・サン・ペッレグリーノ、ルージアの三つで構成されるスキー場群で、滑走可能距離は100kmとなっている。

初めて探索隊がトレ・ヴァッリへやってきたのは2000年3月、二度目が2001年1月のことである。カプリーレをベースに、チヴェッタとトレ・ヴァッリを滑り、ドロミテの万華鏡グランデ・グエッラを初めて経験したのであった。今回はこれで三回目ということになる。

一度目も二度目もファルカーデからスタートして、連係しているパッソ・サン・ペッレグリーノのスキー場を午前中に滑った。その後モエナのロンキまでシャトルバスで移動して昼食を取り午後にルージアを探索したのだが、100kmを一日で滑ろうというのが土台無理な話ではあったのだ。

ヴィーゴからだとルージアへはクルマで20分もかからない。モエナ(標高1200m)からパッソ・サン・ペッレグリーノをファルカーデ方向へ、少し行ってロンキ(標高1370m)からテレキャビンに乗るのが一番便利である。

手元のデータによると、ルージアのスキーエリアにはテレキャビン1基、ゴンドラが1基チェアリフトが5基、T-バーリフトが2基が架設され、総標高差が2700m。総滑走距離は25kmとなっている。

テレキャビンで上がるとゴンドラがレ・クーネ(2210m)へと接続していて、そこからはチェアリフトの連絡となっている。最も標高の高いラステ(2340m)へもリフトが掛かっている。

ドロミテスーパースキー8番のマップを見ていたら、11番・トレ・ヴァッリのルージアのスキーエリアが載っている。ヴァル・ディ・フィエンメの総滑走距離にもルージアを含めて計算しているようなのだ。

となると、ドロミテスーパースキー総滑走距離1220kmというのは、いったいどうなっているのだろうか。まさか重複して数えているということはないだろうが、そこんとこは一度確かめてみないといけないでしょうな。