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「ヴィーゴ・ディ・ファッサからトレ・ヴァッリ、ルージアへ」の巻
イタリア、ドロミテ、カレッツア、屋根越しに見るカティナッチォ(2980m)
Catinaccio, Carezza Rosengarten Dolomiti, Italia : Gennaio 2004

イタリア、ドロミテ、トレ・ヴァッリ、ルージアのスキー場
Lusia ,Tre Valli ,Dolomiti Super Ski, Italia : Gennaio 2004

イタリア、ドロミテスーパースキー、トレ・ヴァッリ、ルージア
Lusia ,Tre Valli ,Dolomiti Super Ski, Italia : Gennaio 2004

 近場で足慣らしから遠征路線へと急転換。ドロミテスーパースキー8番、ヴァル・ディ・フィエンメのラテマールを一挙に制覇した一行は、翌朝トレ・ヴァッリのルージアを目指すことになった。

 ドロミテスーパースキー5番、ヴァル・ディ・ファッサに来ていながら、なんでまた8番だ、11番のトレ・ヴァッリだと思うかもしれないが、そこはまた色々な事情というものがあるわけなのでございます。

 着いた晩の雪がやんだとはいえ、それは奇跡みたいなもので長く続くとは限らない。先ずは、遠いところから先に片付けて、近場は後回しが探索を成功に導く鉄則なのだ。

 難しい方から先に片付けておけば、状況が困難になっても、残った課題を達成できる可能性が高いからである。なんていうと立派に聞こえるが、ホントは雪がバリバリ降ってるときに、鼻水垂らしたり、涙流しながら滑るのがイヤだというだけなんだけどね。

 それに、探索隊といえども常に同じ顔ぶれが揃っているわけではない。いつも同じなら一度滑ったところは後回しにして、どんどん新しいスキー場、行ってないエリアを攻めればいい。ドロミテ完全制覇だって、もっと早く達成できたにちがいない。

 でも、新たに加わる隊員がいるのだから、そうもいきません。初めておいでになったとなれば、見せておきたいエリアはいくらでもある。ドロミテは一回来たくらいでは所詮、夢中で滑っているうちに終わってしまうのだ。

 なにしろ先へ先へとコースが続くので、どんどん滑って行くしかない。登っては降り、下りては上るを続けていると、たいていスタート地点からはとんでもなく離れたところへ連れて行かれてしまう。

 だから同じピステを滑ろうとしてもそれはできないわけで、二度、三度と滑って、やっと各スキー場の特徴などがつかめるくらいだから、何度行っても飽きることはない。無心に途切れることないピステを追って、空気を切り裂いていくことになる。

 圧倒的な大自然の千変万化。疾走しつつ落下していくスキーヤーはいつしか丸ごと、そこへ内包されていってしまう。そんな感覚を最近になってようやく実感できるようになってきたのである。有り難いことではないだろうか。


ドロミテスーパースキー、トレ・ヴァッリ、ルージアのスキー場、
Lusia ,Tre Valli ,Dolomiti Super Ski, Italia : Gennaio 2004

イタリア、ルージアからサン・マルテイーノの眺め
Lusia ,Tre Valli ,Dolomiti Super Ski, Italia

 ドロミテ最高峰マルモラーダの南側を東西に走る峠がある。峠の東端はファルカーデ、西端がモエナ、峠の名はパッソ・サン・ペッレグリーノである。

 ドロミテスーパースキー11番、トレ・ヴァッリはそのファルカーデ、パッソ・サン・ペッレグリーノ、ルージアの三つで構成されるスキー場群で、滑走可能距離は100kmとなっている。

 初めて探索隊がトレ・ヴァッリへやってきたのは2000年3月、二度目が2001年1月のことである。カプリーレをベースに、チヴェッタとトレ・ヴァッリを滑り、ドロミテの万華鏡グランデ・グエッラを初めて経験したのであった。今回はこれで三回目ということになる。

 一度目も二度目もファルカーデからスタートして、連係しているパッソ・サン・ペッレグリーノのスキー場を午前中に滑った。その後モエナのロンキまでシャトルバスで移動して昼食を取り午後にルージアを探索したのだが、100kmを一日で滑ろうというのが土台無理な話ではあったのだ。

 ヴィーゴからだとルージアへはクルマで20分もかからない。モエナ(標高1200m)からパッソ・サン・ペッレグリーノをファルカーデ方向へ、少し行ってロンキ(標高1370m)からテレキャビンに乗るのが一番便利である。

 手元のデータによると、ルージアのスキーエリアにはテレキャビン1基、ゴンドラが1基チェアリフトが5基、T-バーリフトが2基が架設され、総標高差が2700m。総滑走距離は25kmとなっている。

 テレキャビンで上がるとゴンドラがレ・クーネ(2210m)へと接続していて、そこからはチェアリフトの連絡となっている。最も標高の高いラステ(2340m)へもリフトが掛かっている。

 ドロミテスーパースキー8番のマップを見ていたら、11番・トレ・ヴァッリのルージアのスキーエリアが載っている。ヴァル・ディ・フィエンメの総滑走距離にもルージアを含めて計算しているようなのだ。

 となると、ドロミテスーパースキー総滑走距離1220kmというのは、いったいどうなっているのだろうか。まさか重複して数えているということはないだろうが、そこんとこは一度確かめてみないといけないでしょうな。


イタリア、ドロミテ、パッソ・サン・ペッレグリーノ、教会(15世紀)
Passpo San Pellegrino,Dolomiti, Italia

 午前中ルージアを滑った一行は、昼食後ロンキへ降りて今度はパッソ・サン・ペッレグリーノへ向かうことにする。パッソ・サン・ペッレグリーノはマルモラーダ山群の南側チーマ・ウオーモ(3003m)の裾野に展開するスキー場だ。

 晴れていれば、ファルカーデと行ったり来たりしながらドロミテの景観を楽しみつつ過ごすのが最高なのだが、ロンキへ滑り降りたら接続のシャトルバスは今出たばかり。小一時間もバスを待ったので、パッソ・サン・ペッレグリーノへ到着したのは三時近くであった。

 おまけにこの日の午後は雲が厚くなり、北斜面のサン・ペッレグリーノの雪面が捉えにくくなってきた。それでも、ひととおり滑って、朝からの滑走距離が35kmを越えた頃には探索終了となったのであった。

 ルージアだけでも二回滑れば50kmなのだから、そこでゆったりしていればいいだろうに、ジャポネーゼ。どうしても一日で両方行くなら、シャトルバスの時間をチェックしておいて、昼飯にかける時間は三、四十分にするしかないですナ、これは。

 宿へ帰り着くとトンバがプレゼントしてくれたという白いハスキー犬が、のったりとレセプションの横で寝そべっていた。ああしてのんびりしていたいのに、そうもいかない。各々方、明日もやはりドロミテ完全制覇一直線なのだ。



ウオーモ・ピッコロ(2483m)、パッソ・サン・ペッレグリーノ、ドロミテ
Uomo Piccolo , Passpo San Pellegrino,Dolomiti, Italia

チーマ・ウオーモ、パッソ・サン・ペッレグリーノ、ドロミテ
Cima Uomo , Passpo San Pellegrino,Dolomiti, Italia


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