トニョーラとチェズは街の西側に位置し、それぞれがトニョーラ(2383m)とチェズ(2383m)の山麓に展開するスキー場となっている。しかもこのふたつは、行き来ができるようにテレキャビン、リフトがうまく連係している。

滑走距離はチェズが18,650mでトニョーラが18,591m。各エリアで二回づつ全てのコースを滑れば37〜8kmmにもなろうというのだから、さすがイタリアなのである。

チェズの上級コースコルブリコン(Colbricon)は、標高差616m、滑走距離は3,693m。もうひとつの上級コース、ディレッティッシマ(Direttissima)は標高差627m、滑走距離2,622mなので、このふたつを4〜5回滑れば一日滑走30km以上の目標は達成できることになる。

一方のトニョーラであるが、最も滑りごたえがあるのは、トニョーラ・ウーノ(Tognola-1)と名付けられた上級コースだろう。標高差742m、滑走距離3,933mのバーンをノンストップで飛んで行けば、この世の憂さやシガラミはすっかり忘れてしまうに違いない。
スキージャーナル 2005年8月号。了。
