海外へスキーに行く時、板やブーツを持っていくかレンタルするかは悩むところであるが、できれば自分のものを持っていった方がいい。知らないところでのレンタルは手間取るし、ピッタリくればいいが、そうでないと不満が残る。貴重な時間を無駄にしないためにも、持っていくように勧めている。
最近、航空会社のなかには、スキーヤーの板やブーツまで計量して超過料金を取るところがあると聞く。熾烈な競争で、安くなる一方の航空運賃は乗客としては嬉しいが、なんとか収益を確保したい航空会社が、何かと荷物の多いスキーヤーから超過料金を取りたいというのも分からなくはない。
日本からイタリアスキーに行く場合、アリタリアでは、板とブーツに10kg分のヴァウチャーを渡して課金しない。こちらが引退するまでは取りあえずそうだろうから、少なくともブーツは持って行くようにお勧めする。
ところで、行ったり来たりしていると布製のスキーケースは傷みが激しい。これでは板も相当のダメージを受けてるだろうと思っていたら、本誌の情報ページで「大切な板をしっかりガードしてくれるスキーケースが日本に上陸」というのを見つけた。
ゴルフトラベルハードケースの米国SBK社が発売。海外へも安心して愛用のスキーを持っていけるとある。長さは最長時222CM最短時172CM伸縮自在のようである。こりゃいいこんなケースがあれば重宝と、その場で注文した。
数日後、宅急便が届き、梱包を開いて
「おー。これだこれだ。いいねぇ、この感触。これで、スキーも安心して送れるぞ」となるはずだったが、スキーを入れてみると先端がケースからはみ出てしまう。ん?ナンカへんだぞ。販売元へ電話すると、注文の時の女性が出てきて
「あらぁ、ゴルフケース送っちゃったのかしらぁ!
すみませんねぇ。もう一度送り直しますから」
と笑いながら言うではないか、こちらは焦って
「もう直ぐイタリアスキーに行くんで、日がないから急いで下さいヨ。ホントに」と、頼んだのだが、
「はいはーい。もーしワケありませんでしたあ」
元気ヨイおばばの返事とは裏腹に、結局スキー
ハードケースは出発までには届かなかったのであった。
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