ドロミテスーパースキーの12エリアの完全制覇を目指して来た探索隊も、未踏の地は
5番ヴァル・ディ・ファッサ
8番ヴァル・ディ・フィエンメ
9番サンマルティーノ・ディ・カストロッツアの三ヶ所だけとなった。こうなると完全制覇もあと一歩である。勢いに乗り来春早々、ヴァルディファッサとヴァル・ディ・フィエンメに挑戦してみたい。
実を言うとヴァル・ディ・ファッサへは、03年1月の探索隊最終日にアラッバから遠征したことがある。谷の一部チャンパックとコルロデッラ二ヶ所のスキー場を滑ったのだ。コースと雪質、夢のような景観に大いに満足させて貰った。かくして次なる探索基地も、ヴィーゴ・ディ・ファッサに決まり。
Val di Fassa(ファッサ渓谷)とVal di Fiemme(フィエンメ渓谷)はその名の通り、渓谷に沿ったスキーエリアである。ミラノからボルツァーノへ向かうアウトストラーダをオーラで降りると、ヴァル・ディ・フィエンメ〜ヴァルディファッサ〜パッソ・ポルドイ〜アラッバ〜コルティナとドロミテ街道が走る。
街道沿いの主な街はプレダッツオ、カヴァレーゼ、モエナ、ヴィーゴ・ディ・ファッサ、カナツェイなどであるが、これらの街をベースにして、スキー場群が数珠つなぎになっている。
ヴィーゴ・ディ・ファッサを拠点にするのは、ヴァル・ディ・ファッサだけでなく、ヴァル・ディ・フィエンメにも足を延ばすことができるからである。あわよくばサン・マルティーノ・ディ・カストロッツアも、下見くらいはできるかもしれない。
しかし、すべてはお天道さん次第。無理せず頑張らず、ヴァルディファッサとヴァル・ディ・フィエンメを滑れればよしとしよう。果たして一挙にドロミテスーパースキー三大エリアへ歩を進めていいものか、それとも05年の楽しみに残しておくべきなのか、迷うところでもありますしネ。
ドロミテのあとは北部主要都市のひとつ、トレンティーノ・アルトアディジェ州都ボルツァーノ=旧オーストリア帝国の最南の街ボーゼンを探索してみたい。ワイン蔵探索は好評だったアミスターへもう一度寄ることになるだろう。