スキーが終わったら、なにはさておき飲むわ、食べるわのイタリアスキー探索隊。早速村上由利子に聞いてみる。
「このあたりで、おいしいワインを作っている所は?」
「わたしはワインはあんまりよく分かんないけど、ボルミオにブラウリオ=Braurioっていうリキュールがあって、頼めば見学できると思う」

ボルミオの街は昔からミラノやヴェネツィアが、アルプスを越えて北の国と行き来をする交通の要所として栄えてきた。現在の街の地下には宗教戦争の時代の地下街が存在していて、今も使われているらしいのだ。実際に見せてもらおうと、リキュール、ブラウリオのショップに行ってみた。

ブラウリオは、食後に飲む胃腸の消化を助けるリキュールだ。地下の樽にはヴァルテッリーナの高山植物が各種漬け込んである。何が入っているかは、企業秘密とかで教えてくれないのだが、香草薬草を10種以上も入れて寝かせるらしい。飲むと、かすかな苦みと甘みが入り交じった微妙な味と香りがして、いかにも効き目がありそうだ。

創業は19世紀末の1878年と古く、ヨーロッパのリキュールコンクールでは何度も金賞を取っている。スイスのサンモリッツでもバールには置いてあるくらい、人気のあるDigestivo=ディジェスティーヴォだ。イタリアの食事で胃腸がくたびれたら一度飲んでみんさい。スッキリ消化は完全保証いたします。
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ヴァルテッリーナのワイン、スフォルツァート
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ミラノの郷土料理 コトレッタ ミラネーゼ
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アスパラのパスタ
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こちらはゆでた肉、サラミ、ソーセージ
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