ブドウ畑と工場の見学を終えると、ルイジが
「きょうは、遠い日本から、友人達が訪ねてくれたので一緒に食事をしたい」
と言った。

隊員達はそろそろ順番からいってテースティングのモードに入りつつあったので、
「え、ここで試飲させてもらえるんではないの」
「いや、友人がやってるリストランテがあるんで、そこでワインも楽しむことにしよう」

ということで、ヴィットリオ・ヴェネトから10kmほど西へ行ったMiane=ミアーネという村にあるDa Gigetto=リストランテ・ダ・ジジェットへ向けて出発した。ミアーネの村へ到着するや、先ず地下のカンティーナへ案内された。地下の空気はひんやりとして、壁を埋め尽くす棚にはイタリア中のワインが艶然と横たわって微笑みかけているのであった。
 テイスティングに用意されていたのは、スプマンテ三種と白ワイン二種である。

●PROSECCO SPUMANTE BRUT V.S.Q.P.R.D DOC 98=プロセッコ・スプマンテ・ブリュ 98年。

●CHARDONNAY SPUMANTE BRUT V.S.Q. 98=シャルドネ・スプマンテ・ブリュ 98年。

●BELLENDA BRUT METODO CLASSICO 1998=ベレンダ・ブリュ・メトド・クラシコ 98年。

●COLLI DI CONEGLIANO BIANCO V.Q.P.R.D1997=コッリ・ディ・コーネリアーノ・ビアンコ。白。

●PINOT GRIGIO GRAVE DEL FRIURI D.O.C.白=ピノグリッジオ・グラーヴェ・デル・フリウリ。

惜しげもなく次々に開けられるワインをどんどん飲み干すので、隊員達の頬は朝だというのに紅潮して、カンティーナには幸せ気分が急速に満ち溢れてくるのであった。
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生きてここに来られて幸せです。
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幸せだと、この人は眠ります
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コズモ家のルイジとウンベルト夫妻
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