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「トスカーナ、モンタルチーノのワイン蔵へ乱入」の巻
モンタルチーノ、ポッジォ・アンティーコのワイン蔵
Cantina di Poggio Antico Montalcino,Toscana

 アヴィニョネージのワイン蔵を見て回り、テースティングでエレオノーラにおかわりまでした隊員たちは、上機嫌で次の目的地モンタルチーノへと向かうことにした。それにしても、陽がようやく高くなったばかりというのにこの上なく充実した気分。

 トスカーナは世界に知れたワインを多く産出している。中でも三大銘醸とでも言うべきがキアンティとモンテプルチアーノとモンタルチーノだ。キアンティには昨日の内に乱入を果たしている。残るはモンテプルチアーノから38km程西にあるモンタルチーノである。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、日本ではモンテプルチアーノよりも高級とされているくらいだ。

 朝駆けでモンテプルチアーノを攻めた探索隊一行は、勢いを駆って一気にモンタルチーノも攻めてしまおうということなのだ。新橋あたりで夜な夜な飲み屋のハシゴはよくいたしますが、朝からワイナリーのハシゴってのは生まれて初めてなのであります。

 目指すはポッジォ・アンティーコのワイン蔵だが、腹が減っては戦はできぬ。乱入の前に腹ごしらえと、モンタルチーノの街へ立ち寄ることにした。この街もフィレンツェに破れたシエナ人が逃れてきて造ったといわれる。小高い丘の上に造られた城塞に上るとトスカーナの田園が見渡せ、どこかシエナを思い起こさせる雰囲気である。しかし、城塞の正面にはフィレンツェの支配の証、メディチ家の紋章が付けられいている。

 街の入り口にモンタルチーノの地図が掲げてある。ひとつが街の地図でもう一つはワイン協同組合の掲げるカンティーナの所在地を示した地図であった。街を潤す貴重な収入源であるワイン醸造業を、訪れる人たちに先ず知らせるのも当然かもしれない。

 周辺の田園を含めても人口わずか五千ばかりのモンタルチーノ。その名が世界に響きわたるようになったのも、ひとえにブルネッロ・ディ・モンタルチーノというワインのおかげだからである。

モンタルチーノの教会


街の入り口にモンタルチーノの地図

 モンタルチーノの「タヴェルナ。イル・グラッポロ・ブルー」はシエナの窪木敦子のお勧めレストラン。一行がどやどやと席に着くや、早速アンティパストにトスカーナ風のブルスケッタやプロシュートがにぎやかに並んでしまう。
「やっぱりこうなると」
「赤ワインですよね」
「いっそ、モンテプルチアーノもモンタルチーノもいってしまいますか」

 ワインを飲み始めると、プリモが続いて三種類。ポルチーニ・フンギのタリアテッレ、トマトとバジリコの手打ちパスタ、それにポレンタが所狭しと繰り出される。夜もフルコースで予約してあるので、軽めに軽めに押さえたいのに、あれも美味いこれもうまいと一気に昂揚してしまうのであった。

 舌鼓打ちながら食べ進んでいると、セコンド(メイン)と言いつつイノシシの赤ワイン香草煮込みがドーンと運ばれてくる。いや、探索隊は美味い物を見つけるのがうまいのか、それとも単にイタリアはどこ行っても美味いものがあるということなのか。どちらにしても幸せなことではございます。
 トスカーナでは猪料理が大人気である。自然を大切にするトスカーナにはウサギも猪もワンサといる。こうした野生動物で作る生ハムも豊富だ。トスカーナへ行ったら是非とも猪のプロシュートや赤ワイン香草煮込み、猟師風ウサギの料理などを食べてみてほしい。

 イタリア各地には世界に通用する伝統的な郷土料理、食材やワインが潤沢である。各地方の食事が独自性を保ち豊かであるのは、こうした伝統に裏付けされた食の文化が脈々と受け継がれてきたからにちがいない。

 このところ元気なく低迷している日本も、もう少し食の基本を大切にした方がいい。素朴で質素でも各地方の料理を受け継いでいかないと、日本食の独自性も百年もしないうちに消えてなくなるだろう。食う物が変われば、少しづつ人も変わってしまう。

 ファーストフードなどと手抜きをしないで、母親(父親でもいいけど)はきちんと家庭料理を作って子供に食べさせることだ。忙しいだのヒマがないだの言って、流行のジャンクフードなんかを食ったり、子供たちに与えているようだと、日本の将来は決して明るくはない。
お勧めトラットリーア・グラッポロブルー

丘の上に街並みが

メディチ家の紋章。
フィレンツェによる支配の印

糸杉の並木をずんずん行くと

 モンタルチーノの街をあとにしてクルマはポッジォ・アンティーコのカンティーナへ向けてひた走る。門から見えた長い道の奥が目指すワイン蔵というので、糸杉の並木道をズンズン進めば、小さな広場に辿り着く。ロータリーの石板に刻まれた文字は確かに
「Poggio Antico」と読めるのであった。

 出迎えてくれたローラはスコットランド人だという。8年前にここへやって来てワイン造りをしているそうだ。醸造過程を説明してくれた彼女のイタリア語は殆ど完璧だった。英語が母国語の人たちのイタリア語はどこか英語風なものだが、黙っていれば、彼女がスコットランドの人だとは気付かなかったにちがいない。

 ヴァルテッリーナのワイン蔵ネーラのボリスもスイス人だったが、イタリアのワイン造りにイタリア人でない人たちも携わる時代になったのである。

 敷地内にはトスカーナ特有の石造りの家がバランスよく配置されている。アイリーンがその中のテースティング専用の石造りの小屋へ案内してくれた。ポッジォ・アンティーコで、テイスティングに用意されていたのは、次の赤ワイン三種である。

●Rosso di Montalcino DOC 99=
ロッソ・ディ・モンタルチーノ99年。
若くて華やか。
●Brunello di Montalcino DOCG 96=
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ96年。
どっしり重厚。
●Altero(飛び切りのとっておきの意)
Brunello di Montalcino DOCG 96=
アルテーロ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ96年。

 サンジョヴェーゼ種のブドウだけで作られた飛びきりとっておきワインは、濃いルビー色で、トスカーナでとれるイチジクやキイチゴのほのかな香りが秘められているようだった。円熟した優雅さの中に、力強さとタンニンの甘みさえ感じられるワインなのであった。

 しかしワインってのはなんなのですかね。あっちで飲むとメチャうまいのに、日本へ帰ってきて飲むと何かが違うんでありますね。食う物が違うからか、空気が違うからか。あれだけいいと思ったワインを日本で飲んでみても、同じ感動は再来しないのであります。不思議だなあ。
ポッジォ・アンティーコのワイン蔵

テースティングはここで

ローラはテースティングの準備中

スコットランドから来たローラ

ワインの瓶(カメ)が象徴的なモンタルチーノの城塞

城塞から見たモンタルチーノの風景は、どこかシエナを思い起こさせる

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